40代子なし夫婦【幸せのかたち】

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メンタル
29歳結婚
30歳から不妊治療2年ぐらい(顕微授精まで)
現在、花の45歳

そうです、40代子なし夫婦です。

昔の私は「まさか私が…」といった具合。

子供がいない生活を想像していなかった過去の私に、そして同じように不妊で悩んでいる方に少しでも届いたら嬉しいです。

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40代子なし夫婦【幸せのかたち】

40代子なし夫婦【幸せのかたち】

子供がいる、いないってそんなに重要?

子供がいない夫婦の中には大きく分けて2種類あると思います。

・いらない、作らない
・出来なかった

どちらにしても第三者からしてみれば子なし夫婦には変わりないわけです。

今でこそ時代は変わってきましたが、一昔前は結婚していたら決まって「お子さんは?」と言われる始末。

結婚したら子供が出来て当たり前の時代です。

これに洗脳されてしまうことも少なからずあり、この世間体というものにどれだけ苦しんだことか。

「いない」と言えば「子供はいいわよ。」「早く作りなさいよ。」と言われ、「出来ない」と言えばかわいそうな目で見られて「ごめんね」と言われる。

挙げ句の果てには「○○の温泉がいいみたいよ」なんて言ってくる。

そんなに子なし夫婦はダメですか?

私は死ぬほど子供がほしかったわけではなく、親に孫の顔を見せたかったことが一番。
そしてこの「出来て当たり前」の中での圧力と洗脳。

あやうくまた「人並みの」「足並みそろえた」人生を歩んでしまうところでした。

きっと子供ができていたら、いない人生なんて考えられなかったでしょう。

でも幸いなことに私は子供がいる幸せを知りません。

そして今この人生があるわけです

子なし夫婦の生活(我が家の場合)

・予定がなければ夜中遅くまで映画を観て翌日はゆっくり起きる
・しょっちゅう外食
・誕生日やクリスマスは欲しいものを一緒に買いに行き、美味しい物を食べまくる
・思い立ったら遠出ドライブ
・やりたいことがあったらなんでもする
・引っ越し4回目
・犬溺愛
・けんかをしたら犬越しに会話
・手をつないで歩く

「パパ・ママ」にならないと結婚前と関係性が変わらないので、結婚15年たってもさほど変化なし、実感なし、といったところです。

子供がいないことのメリット・デメリットなんて表裏一体

子供がいないことで、こんないいことあるよなんて言うつもりもありません。

子供が「いる」「いない」の良い点・悪い点なんて表裏一体だからです。

例えば、子供がいることで育児に自分の時間がうばわれても子供の成長を感じる幸せを日々経験できるわけです。

子供がいないことでママ友との面倒な付き合いがなくても、その分の人脈や世界が狭くなるのは当然のことです。

子供がいたら離婚する時が大変と言っても、子なし夫婦は離婚するのが簡単って…それはメリットですか?デメリットですか?

自分がどこに立っていようが自分のとらえ方次第で良くも悪くも見ることができるのです。

すべて運命

人は「ほしい」と思ったものが手に入らなかった時、余計にほしくなる特性があります。

目をつけていた服が次に行ったときには売り切れていて獣のように探しまくった記憶があります。

そんなにほしかったなら最初見たときに買えば良かったのに…

これが「ないと余計にほしくなる」ということです。

ましてや子供というのは「」です。
そして「奇跡」なんです。

不妊治療をしてあらためて実感したことです。

自分ではどうすることもできないこと。
お金でも時間でも解決しないこと。

生まれて初めて、そんなことが世の中にあったんだと知りました。

そして、それからはほしいと思っていたものが無くなっていても「運命だったんだな」と自然に受け入れられている自分になっていました。

自分が選んだ道

不妊治療の難しいところは「やめるタイミング」でしょう。

不妊の種類によってはやめても出来る可能性はありますが、私の場合はやめれば0%でした。

 

・やめれば0%。

・続ければ、もしかしたら来月には出来るかもしれない。
永遠にできないかもしれない。

もちろん、本当に子供がほしいなら養子縁組や代理出産など他にも選択肢はあります。

ただ、こんなことがありました。

その頃、出生前診断というものが世の中に出てきたころです。
ちょうどそのニュース番組を見ながら

主人はさらっと「染色体異常やったらどうしようとか思った時点でその人は親にはなれへんよね」と言ったのです。(関西人です)

正直、私は「染色体異常だったらどうしよう」という思考でした。(妊娠はしてないけど)

「受け入れられるだろうか」
「耐えられるだろうか」
「ちゃんと育てられるだろうか」

そんな思考でした。

私はきっとこの主人の言葉が頭から離れなかったのでしょう。

「あ、私はきっと親には向いていないんだ」
「だからちゃんとこういう運命になっているんだ」
と思えたのです。

それも前向きに

そして私は顕微授精の1サイクルで(できた受精卵をお腹に戻し、すべての受精卵がなくなったところで)不妊治療を終えたのです。

自分の幸せの形は何なのか

しばらくは負け惜しみもあったかもしれません。

いつでも自由に時間を使えてお金を使える生活にむりやり優越感を感じてみたり、子供がいる人にはできない生活をわざわざ考えてみたり。

そんな生き方は他人軸で生きていることになるので幸せになれるはずがないんですよ。

自分が軸になった幸せはどういうものなのか。

どこに立っていても幸せになれるのならば、自分の場所に立てばいい

そこから見える景色は誰にも何にも邪魔されません。

自分が幸せになれるかどうかはすべて自分次第なのです

おわりに

40代子なし夫婦【幸せのかたち】
私のまわりにはいろんな人がいます。

・シングルマザーで子供と一緒に幸せな生活を送っている人
・未婚50代で両親の介護をしながら自分の生活を楽しんでいる人
・妻子と別れ、40代でやっと女性として生きる人生を楽しんでいる人
・40代で若い子たちと看護師一年生を楽しんでいる人

私は不妊治療をしたことで世の中の「普通」がとことん嫌いになりました。

特に「普通」に軸を合わせながら生きていた私にとって、「普通」がいかに人を苦しめることなのか。

そして、何が「普通」なのか

そんなものは存在しないということに気づいたのです。

男で生まれてきたから男性として生きなければいけないなんて狂ってます。

結婚したから子供がいないとおかしい?

日本にいるから日本人らしく?

おばさんだからもう遅い?

あなたは誰のために生きているのですか?

あなたの幸せのかたちは何なのか。

あなただけの「かたち」があるはずです。

 

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