・人見知りで知らない人の輪に入っていけない。
・人見知りでなかなか友達が増えない。
・なんとか克服しようと頑張ってるけど疲れたな…
このようなことで悩んでいるなら、この記事を読むことで考え方を変えることができるかもしれません。
私も長年人見知りです。
・おばあちゃんの家に行って、いとこ達と久しぶりに会ってもずっとしゃべれない。
・同窓会ですら行けない。
・初めての講座やセミナーに参加するときは存在を消せるように少人数は避ける。
・オンライン講座などでも最後まで無発言なんてしょっちゅう。
ついでにあがり症でもあります。
あがり症についての記事はこちら→
【あがり症】対策法~重度のあがり症だったヨガインストラクターが教えます~
そんな人見知りも長年付き添っていることで「克服しなくてもいい」と思えるようになり、ぐっと生きやすくなったので今回解説していきます。
人見知りの本質
世間での人見知り
まずはじめに本質からわかっておきましょう。
人見知りというとどうしてもネガティブな印象を持ちがちになります。
「損をしている」「もったいない」、なんなら「大人のくせにかっこ悪い」なんていう意見もあるかもしれません。
だから世間では「人見知りを克服しましょう」という傾向があるのでしょう。
「慣れていきましょう」「勇気をだして頑張りましょう」といわれても人見知りにとってそのエネルギーはとてつもなく大きくて、想像以上に疲れてしまいます。
そのエネルギーはもっと必要なことのためにとっておく方が賢明です。
人見知りは人が「嫌い」なのではない
人見知りは裏を返せば「他人と仲良くなりたい」「上手にコミュニケーションをとりたい」というあらわれなのです。
その思いがあるからこそ怖さがあり、人見知りになり、そしていま悩んでいるわけです。
そもそも人が嫌いな人は「人見知り」ではなく「人嫌い」です。
では本質がわかった上で、さらに人見知りを紐解いていきましょう。
人見知りとは
人見知りは子供が抱えることの多い症状として知られていましたが、最近は大人でも人見知りに悩んでいる人が多いと聞きます。
ある番組での独自調査では実に7割の人が自分は「人見知り」もしくは「どちらかと言えば人見知り」と答えたそうです。
では人見知りとはどういうものか
大人の場合は「内気」・「照れ屋」・「はにかみ屋」・「恥ずかしがり屋」の言葉をあてるのが標準的である。
社会心理学では、社会的場面における上記のような行動傾向をシャイネスという。
社会心理学ではシャイネスを人間の持つ個性のひとつとして捉える。
出典:Wikipedia
なるほど。
人見知りは個性の一つというのは人見知りにとってなんとも心強い表現ですね。
人見知りの原因心理
まずは、自分が人見知りである原因を知りましょう。
どういった理由で人見知りになっているのか。
理由がわかるだけでも人見知りの自分を受け入れることができるでしょう。
自分に自信が無い
自分に自信がないと自分の考えや思ったことを口にしなくなります。
「これは間違っているかもしれない」「自分の考えなんてたいしたことないから言わない方がいい」という思考がブレーキをかけてしまい、発言できない→人との距離が縮まらない、というループになってしまうのです。
自分のことが大切
何かを発言したり人と関わることで「嫌われてしまうかもしれない」「変な人と思われるかもしれない」など、自分が傷つくかもしれないことを恐れてしまい人との関わりに消極的になってしまうのです。
これは過去のトラウマから傷つくことを過剰に恐れている場合もあります。
他人がこわい
これも過去の経験が関係していることが多いでしょう。
他人に裏切られたり対人関係でつらい思いを経験すると、人との関わり自体を避けてしまうのです。
何を話したらいいのかわからない
そもそもコミュニケーションの取り方が苦手な人やコミュニケーションの取り方がわからないと、人と話そうとしなくなります。
何を話したらいいのかわからないから近づかない、というところから人見知りになってしまうパターンですね。
人見知りを克服しなくてもいい理由
人見知りを克服しなくてもいいというのは、人見知りにはメリットがたくさんあるからです。
人のことをちゃんと見ている
人見知りな人ほど空気が読める人が多いそうです。
たしかになんでも一歩後ろから見ているとよく見えますよね。
警戒心が強い(冷静な判断ができる)
人見知りは人のことをよく見ているのでより冷静に判断ができます。
警戒心が強すぎるのもよくありませんが、なんでもかんでも話しかけられやすくすぐ話にのっているとトラブルになることもあります。
警戒心が強く、冷静な判断ができることは強みと言えるでしょう。
特定の人とは深く誠実な関係を築ける
人との関わりに難しさを感じるだけに、仲良くなった人とは深く誠実な関係を築きやすいのも人見知りの特徴と言えるでしょう。
人見知りな分、人間関係はどうしても広く浅くではなく狭く深くになりがちです。
そういった点でも人間関係を大切にすることにつながっているのでしょう。
構築された人間関係は長期にわたり大切にする
これも人間関係をとても大切にする人見知りに多い傾向です。
人見知りをしない人は次々にたくさんの人と仲良くなれたり、その時々の自分の環境によって周りにいる人が変化したりしますが、人見知りはなかなかそういうわけにはいきません。
もちろん自分のステージごとに付き合う人が変わるのは自然なことであり、素晴らしいことです。
どちらが良い悪いではなく、人見知りの場合は通い合った人間関係ができると長きにわたってそれを大切に続けることが得意ということです。
気配りができる
そもそもなぜ人見知りなのかというと、敏感だからと言えるでしょう。
人にどう思われるかということも、自分が傷つきたくないということも、根底には「敏感」な特性があるからです。
敏感であれば、「相手はどう思うか」を考えて言葉を選んだり行動したりできるのです。
ようするに、相手の気持ちを考えたり他人への気配りができるということです。
客観的な分析能力が高い
人見知りをする人は人とのコミュニケーションにおいて、その場を冷静に観察するため、客観的な分析能力が高いと言われています。
客観的にものごとを見れるのは人見知りの得意分野でもありますね。
おわりに
人見知りは欠点ではなく、あくまでも個性の一つでありメリットもたくさんあるということです。
私たちは選ぶ自由があるので、もちろん克服する方を選んでも良し、人見知りの人生を歩むのも良しです。
ただ、目的を明確にしましょう。
克服したい場合、「人見知りを克服する」のが目的ではないはずです。
例えば、「結婚相手を見つけたい」から「克服する」、のかもしれません。
「教師になりたい」から「克服する」、のかもしれません。
ただただ、「人見知りを克服する」のが目的になると相当なエネルギーが必要であり、心が疲れきってしまいます。
わざわざ無理して頑張って、その付き合いが本当に必要なものなのか。
人付き合いも、どんな自分でいるかも、あなたが選べるのです。
私は人見知りとして、必要なものを選んで生きています。
人見知りは恥ずかしいことではないから。
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